[Salesforceシステム管理] 取引先に複数のタイプがある場合にレコードタイプを使用するには?

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業務管理部門の要望

SF業務管理

以下の要件を実装してくれい。
( `・∀・´)ノヨロシク

【要件】
取引先に「顧客」「パートナー」という2つの種類がある。
顧客の場合は、
-種別は「Prospect」「Customer – Direct」「Customer – Channel」「Other」のみ選択可能
-カスタマー種別 というカスタム項目を表示したい。
パートナーの場合は、
-種別は「Channel Partner / Reseller」「Installation Partner」「Technology Partner」「Other」のみ選択可能
-パートナーコード というカスタム項目を表示したい。

SFエンジニア

困ったなぁ…
取引先レコードに取引先の種類が複数あり、使用するデータ項目の表示や選択肢を変えないといけないんだけど、どうすれば良いかね?

SF宣教師

そういう場合は「レコードタイプ」を使用します。

レコードタイプとは

上記のような要件は、オブジェクトのレコードタイプを使用することにより実現できます。取引先の「顧客」と「パートナー」では一般的にビジネスプロセスが異なりますが、レコードタイプを使用することにより、以下のような制御が可能となります。

  • 視覚的に区別する
  • 異なるページレイアウトを適用
  • 異なる権限を設定
  • 異なるレポートやダッシュボードを表示
  • 異なるワークフローを適用

取引先に複数のタイプがある場合にレコードタイプを使用するには?

前提/準備

サンプルのレシピを実装するために、取引先オブジェクトに以下の2つのカスタム項目を追加してください。

┌ 項目の表示ラベル:カスタマー種別
│ 項目名:CustomerType
│ データ型:選択リスト
└ 値:個人 | 法人

┌ 項目の表示ラベル:パートナーコード
│ 項目名:PartnerCode
└ データ型:テキスト (10)

レコードタイプの設定

レコードタイプを設定するには、以下の手順を実行します。
この例では、取引先オブジェクトに「顧客レコードタイプ」「パートナーレコードタイプ」という2つのレコードタイプを追加します。

1.管理者アカウントでログイン

2.設定>オブジェクトマネージャ>オブジェクト名(取引先)

3.レコードタイプ>新規をクリック

顧客レコードタイプの追加

4.ステップ 1. 詳細を入力に以下のとおり入力し(記載されていない項目はデフォルトのまま)、次へをクリック

┌ 既存のレコードタイプからコピーする:マスター
│ レコードタイプの表示ラベル:顧客レコードタイプ
└ レコードタイプ名:CustomerRecordType

5.ステップ 2. ページレイアウトを割り当てで、一旦 以下のとおり選択し(あとで変更します)、保存 & 新規をクリック

1 つのレイアウトをすべてのプロファイルに適用する: Account Layout

パートナーレコードタイプの追加

6.ステップ 1. 詳細を入力に以下のとおり入力し(記載されていない項目はデフォルトのまま)、次へをクリック

┌ 既存のレコードタイプからコピーする:マスター
│ レコードタイプの表示ラベル:パートナーレコードタイプ
│ レコードタイプ名:PartnerRecordType
└ すべてのプロファイルで 使用可能に設定 をチェック

7.ステップ 2. ページレイアウトを割り当てで、一旦 以下のとおり選択し(あとで変更します)、保存をクリック

1 つのレイアウトをすべてのプロファイルに適用する: Account Layout

レコードタイプにより異なる選択肢の設定

レコードタイプにより選択リスト項目に異なる選択肢を設定するには、以下の手順を実行します。
この例では、取引先のデータ項目: 種別の選択肢を以下のとおり設定します。

顧客レコードタイプ種別は「Prospect」「Customer – Direct」「Customer – Channel」「Other」のみ選択可能
パートナーレコードタイプ種別は「Channel Partner / Reseller」「Installation Partner」「Technology Partner」「Other」のみ選択可能
取引先オブジェクト データ項目:種別の選択肢

1.設定>オブジェクトマネージャ>オブジェクト名(取引先)

2.レコードタイプ>顧客レコードタイプをクリック

3.選択リスト>種別>編集をクリック

4.選択済みの値を「Prospect」「Customer – Direct」「Customer – Channel」「Other」にして、保存をクリック

6.パートナーレコードタイプも同様の手順で設定

ページレイアウトの設定

レコードタイプにより異なるページレイアウトを設定するには、以下の手順を実行します。
この例では、顧客レコードレイアウトとパートナーレコードレイアウトという2つのページレイアウトを作成します。

1.設定>オブジェクトマネージャ>オブジェクト名(取引先)

2.ページレイアウト>新規をクリック

3.新規ページレイアウトの作成ページで以下のとおり入力し、保存をクリック

┌ 既存のページレイアウト:Account Layout
└ ページレイアウト名:顧客レコードレイアウト

4.レイアウト内にカスタマー種別 というカスタム項目をドラッグ&ドロップし、保存をクリック

5.パートナーレコードレイアウトについても、同様の操作で設定してください。
なお、パートナーレコードレイアウトでは、4 の操作は、「カスタマー種別」の代わりに「パートナーコード」をドラッグ&ドロップします。

レコードタイプへのページレイアウトの割り当て

レコードタイプにページレイアウトを割り当てるには、以下の手順を実行します。
この例では、顧客レコードタイプには顧客レコードレイアウト、パートナーレコードタイプにはパートナーレコードレイアウトを割り当てます。

1.設定>オブジェクトマネージャ>オブジェクト名(取引先)

2.ページレイアウト>ページレイアウトの割り当てをクリック

3.割り当ての編集をクリック

4.全てのプロファイルの顧客レコードタイプのカラムを選択し、使用するページレイアウトから顧客レコードレイアウトを選択します。

5.パートナーレコードタイプも同様の操作で、使用するページレイアウトからパートナーレコードレイアウトを選択します。最後に、保存をクリックします。

動作確認

1.ナビゲーションメニュー>取引先>新規をクリック

2.レコードタイプを選択:顧客レコードタイプ>次へをクリック

3.種別の選択肢は「Prospect」「Customer – Direct」「Customer – Channel」「Other」に制限され、カスタマー種別というデータ項目が表示されるはずです。

4.同様に、取引先>新規>レコードタイプを選択:パートナーレコードタイプ>次へをクリック

5.種別の選択肢は「Channel Partner / Reseller」「Installation Partner」「Technology Partner」「Other」に制限され、パートナーコードというデータ項目が表示されるはずです。

要件が実装できたことを確認できたでしょうか?

SF宣教師

以上です!

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